代理母出産 費用
現在日本国内では日本産婦人科学会により、代理母出産、またはエッグドネーション(以後、第三者を交えた出産)を受けての出産は禁止されています。そのため、実際に代理母出産やエッグドネーションを通して子供を授かりたい方々は海外でプロセスをしざる終えません。
現に、海外へ第三者を交えた出産をしに行かれる日本人の方々は年々増えている状態です。
そして、第三者を交えた出産のために沢山のリサーチをし、どの国のどこのクリニックがいいか、また個々の費用に合ったクリニックや代理業者を探す事になると思います。
そして、私たちが今まで受けてきた質問の中で一番多いのが、「代理母出産の費用について」です。
こちらでは、第三者を交えた出産への費用、そして費用がどのように使われるのかをご説明させていただきます。
代理母出産
代理母出産は、決して安いものではありません。
そして、個々の代理母出産により費用も異なります。私たちのような第三者を交えた出産の代理業者はまず初めに、第三者を交えた出産希望のお客様との会議場を設け、お客様に費用のご理解を頂き、その上でお客様の費用に基づいてプロセスを始める準備を行います。
まず初めに、代理出産とは、代理母による出産のことを言います。代理出産には大きく分けて二つの種類があります。トラディショナル サロガシー(Traditional surrogacy)とジェステイショナル サロガシー(Gestational surrogacy)です。
トラディショナル サロガシーでは、父親になる方の精子と代理母の卵子の使用になり、代理母が生まれてくる子供の血のつながった母親ということになります。
ジェステイショナル サロガシーでは、培養器の中の胚子を代理母の卵巣に移植するやり方なので、生まれてくる子供の遺伝子は精子、卵子の提供者のものとなり、代理母との遺伝子/血のつながりはないことになります。最近ではこのジェステイショナル サロガシーが人々または不妊治療センターでも不可欠な治療とされてきています。
今まで私たちの見てきた*インテンデットペアレントの方々の内容として良く見られる三つのシチュエーションを以下に載せてみました。
異性同士のカップルの場合
・母親となられる方の卵子機能の働きが健康的に行われている場合、母親となられる方、父親となられる方(以下、インテンデットペアレンツ)の精子と卵子を使用する。
・インテンデットマザーの卵子機能が低下している場合、エッグドナーからの卵子提供と、インテンデットファザーの精子を使用する。
シングルペアレント(片親)の場合
・シングルファザー希望の方がエッグドナーからの卵子提供を受ける場合。
・シングルマザー希望の方がスパムドナーからの精子提供を受ける場合。
・シングルマザー希望の方が、精子提供及び、卵子提供を受ける場合。
同性愛カップルの場合
・同性カップル(男性)がエッグドナーから卵子提供を受ける場合。
・同性カップル(女性)がスパムドナーから精子提供を受ける場合。
*体外受精の初めのサイクルにかかる費用の相場が300万円〜400万と言われています。それに足して、インテンデットペアレント個々のニーズ次第で金額は変わります。
スパムドネーション(精子提供)
スパムドネーションでかかるおおよその費用が20万円前後と言われています。
(ドナー選びから、配偶子の移植まで含めて)
エッグドネーション(卵子提供)
エッグドネーションでかかるおおよその費用については、大体の相場が300万円前後と言われています。エッグドネーションではエッグドナーを選んでいただいてから、ドナーはクリニックにて検診を受け、医療上そして法律上の手続きをし、採卵を行います。
エッグドネーションの費用については、ドナーが今までエッグドネーションの経験があるか、または学歴、容姿などによって金額が異なります。それに加え、採卵前の検診、必要な移動の交通費など全て含めた金額になります。
質の良い胚が準備できましたら、代理母を選択していきます。
代理母出産ではとても長い時間が必要となり、プロセスそのものもとても難しいものです。
この際に専門家を交え、インテンデットペアレントへの法律上のリスクを最小限にし、代理母出産のプロセスをスムーズに進められるよにサポートいたします。
代理母出産にかかる費用の内訳
・専門家へ支払われる費用
代理業者への手数料
弁護士への手数料
心理学者への手数料
保険代理業者への手数料
・代理母への費用
報酬
福利厚生を含めた手当
検診などの移動の交通費
妊娠による休職で失われた賃金分の補償
・法律上の費用
法的な契約と、公証人への費用
親権を得るための裁判費用
保険、医療費
(代理母への生命保険、健康保険、ペアレンタルケアの共同負担、産後の検診)
一般的に、代理母出産の費用は1,100万円〜と言われています。
エッグドネーションのように、代理母への補償や移動への出費、妊娠による休職で失われる賃金によって、金額は異なります。代理母への費用については、エッグドナーとは異なり、代理母の容姿、学歴は金額には関係ありません。
最後に、赤ちゃんが生まれてから発生する費用について、
生まれてくる赤ちゃんは、アメリカの国民として扱われますが、アメリカ国外で住む場合には、アメリカ本土にての保険への登録が極めて難しくなります。
なので、アメリカ国外から代理母出産をお考えの方には、もしもの時に赤ちゃんがNICUに入る事になった場合は費用がかさむことをご了承の上、費用についてお考えいただけたらと思います。
※インテンデットペアレント
代理母出産を経て、生まれてくる赤ちゃんの母親、父親になられる方
※体外受精の始めのサイクル
エッグドナーから採卵し、培養器で精子と受精させて、胚子を育て、代理母への胚移植までを初めのサイクルとします。