精子ドナーになれるのはどんな人? 応募資格の目安(By ACRC Global) 

子提供の条件を満たすことは、スムーズで確実な妊娠への道をサポートするうえでとても大切です。

精子ドナーになるには? 条件と応募資格 

ACRC Global では、精子提供が依頼者(Intended Parents)の家族づくりに大きな力を与えることを深く理解しています。 
興味を持つ方は多くいらっしゃいますが、ドナーとして認められるかどうかは、医学的・心理的・法的な幅広い審査を経て判断されます。これは、すべての関係者の安全と安心を守るためです。 

精子ドナーの応募資格や要件がここまで厳しく設定されている理由を理解することで、これからドナーを目指す方も次の一歩をより自信を持って踏み出せるでしょう。 

精子ドナーになりませんか? 

年齢の条件

米国生殖医学会(ASRM)は、精子ドナーに対して厳密な年齢制限を設けているわけではありません。むしろ、精子の質や、年齢が高くなることによる遺伝的リスクの可能性が重要であることを強調しています。 
そのため、多くのクリニックでは、年齢による健康リスクを抑えるために 18歳から38歳まで のドナーを受け入れています。 

健康・遺伝・感染症のスクリーニング

ASRM のガイドラインは、FDA(米国食品医薬品局)や CDC(米国疾病管理予防センター)の規定に沿って、ドナーが以下のような徹底した医療評価を受けることを求めています。 
 ・既往歴・家族歴の確認:遺伝性リスクを排除するため 
 ・遺伝子検査
:嚢胞性線維症や鎌状赤血球貧血などの遺伝性疾患の有無を確認 
 ・感染症検査
:HIV、B型・C型肝炎、梅毒、クラミジア、淋病など 
 ・精液検査
:精子の数、運動率、形態の評価 
 ・サンプルの隔離
:通常は6カ月間隔離した後に再検査し、問題がなければ提供可能 

心理評価・カウンセリング

ASRM の推奨に従い、すべてのドナーは専門の心理士との面談を受けます。 
ここでは、精子提供の感情的・倫理的・長期的な影響について話し合い、ドナー自身がプロセスの意味を十分に理解できるようサポートされます。 

法的・倫理的な配慮

精子提供には、いくつか重要な法的保護があります。 
 ・親権や責任は発生しない 
  提供された精子から生まれた子どもに対して、ドナーに親権や養育義務はありません。
 ・プライバシー規定は州によって異なる
  
例として、コロラド州やオレゴン州では、ドナーは提供した精子から生まれた子どもが18歳になった時に身元が
  開示されることに同意する必要があります。
 ・近親者の偶発的な出会いを防ぐ
 
  ASRM などの専門家は、同じ地域で1人のドナーの精子が25家族を超えないよう制限することを推奨しています。

精子提供が大切なわけ

精子提供は単なる医療行為ではなく、信頼・安全・透明性を守る厳格な審査プロセスを伴った、家族を望む人々を支える思いやりの行為です。 

ACRC Global では、すべてのドナーが最高水準の基準を満たすことを保証し、依頼者が安心して家族づくりに取り組めるようサポートしています。 

精子ドナーのプロセスや応募資格についてもっと知りたい方は、ぜひ ACRC Global までご連絡ください。秘密厳守の相談も承ります。 

依頼者の立場で精子提供について知りたいですか? 

参考文献 

・American Society for Reproductive Medicine. (2024). Guidance regarding gamete and embryo donation: A committee opinion. ASRM. (米国生殖医学会. 2024. 配偶子および胚の提供に関する指針:委員会見解. ASRM) 

・American Society for Reproductive Medicine. (2025).
Assisted reproduction with advancing paternal and maternal age: An ethics committee opinion. ASRM. (米国生殖医学会. 2025. 両親の年齢上昇に伴う補助生殖医療:倫理委員会見解. ASRM) 

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