IVF・卵子提供・代理出産の疑問に専門医が回答 ― Dr. Sadikah Behbehani(サディカ・ベフベハニ医師)

低侵襲婦人科手術および生殖内分泌・不妊治療を専門とする、認定産婦人科専門医サディカ・ベベハニ医師によるウェビナーの内容をご紹介します。

「私たちの役割は、徹底したスクリーニングを行い、赤ちゃんが健やかな人生のスタートを切れるよう最善の環境を整えることです。」
Dr. Sadikah Behbehani医師

ACRC Global/MARGでは、妊娠・出産への道のりは一人ひとり異なるものだと考えています。本記事では、依頼者から特に多く寄せられる質問を取り上げ、IVFを検討するタイミング、40歳で自身の卵子を使う選択肢、代理母の選び方、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)への対応、胚移植までのスケジュール、安全性、そして事前に準備しておくべきポイントまで、幅広く解説しています。

Q1)不妊治療専門医に相談するまで、どのくらい自然妊娠を試みるべきですか?

ACRC Globalについて

約12カ月間は自然妊娠を試みるのが一般的です。統計的には、約85%のカップルが最初の1年以内に妊娠するとされています。それでも妊娠に至らない場合は、専門医への相談を検討しましょう。

35歳以上の場合

貴重な時間を無駄にしないため、約6カ月自然妊娠を試みて結果が出なければ、早めに専門医へ相談することが勧められます。

すぐに相談すべきケース

卵管閉塞や卵管切除の既往、抗がん剤治療による精子への影響など、すでに妊娠に影響する要因が分かっている場合は、期間を待たず早めに専門医を受診してください。

早期受診のメリット

検査によって「特に問題がない」ことを確認できる場合もありますし、もし課題が見つかっても、早い段階で把握することで今後の選択肢や計画を立てやすくなります。

Q2)40歳の場合:自分の卵子でIVFを行うべきか、それとも卵子ドナーを検討すべきか?

これは、卵巣予備能(卵子の数や質)によって判断されます。血液検査や超音波検査によって評価します。

卵巣予備能が比較的良好な場合

ご自身の卵子でIVFに挑戦することは、十分に現実的な選択肢です。多くの場合、移植前に胚の染色体検査(PGT)を行い、流産リスクを下げる工夫がされます。

反応が乏しい場合、または良好な胚が得られない場合

卵子ドナーの利用が、有力な選択肢となります。卵子ドナーは一般的に若年(多くは30歳以下)のため、染色体異常のリスクが低く、妊娠率の向上が期待できます。

気持ちの面も大切です

多くの依頼者は、「後悔しないために、まずは自分の卵子で1周期試してみたい」と考えます。その上で卵子ドナーという選択肢に進むことで、納得感を持って次のステップに進むことができます。

 

「子宮は卵巣ほど早く老化するわけではありません。質の高い胚であれば、十分に着床する可能性があります。」
— Behbehani医師

Q3)代理母の選び方:何を重視すべき?

ACRC Globalでは、母体と赤ちゃんの安全を最優先に、厳格なスクリーニングを行い、安心して妊娠・出産を任せられる代理母とのマッチングを行っています。

Behbehani医師が推奨する主な基準:

・年齢:できれば35歳以下(原則として40歳以下)
・健康状態・BMI:肥満ではなく、全身状態が良好で、適切に管理されていない重大な持病がないこと
・妊娠・出産歴:過去に健康な妊娠・出産の実績があること(重度の合併症〔例:子癇〕がないこと。産科・病院記録の確認が必要)
・帝王切開歴:原則として2回まで
・生活習慣:喫煙、マリファナ、アルコールの乱用、違法薬物の使用がないこと(ACRC Globalでは同居パートナーの検査も行います)
・メンタルヘルス:コントロール不良のうつ病や双極性障害、妊娠中の安全な判断を妨げる状態がないこと
・動機:依頼者の家族形成を支援したいという、健全で利他的な動機があること

Q4)PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)があります。IVFしか選択肢はありませんか?

必ずしもIVFだけではありません。以下のような選択肢があります。

・排卵誘発剤の内服:自宅で排卵を促し、自然妊娠を目指す方法
・排卵誘発+人工授精(IUI)
・IVF(体外受精):最も高い成功率が期待でき、胚の染色体検査(PGT)により流産リスクを低減できます。
また、医学的に適切で、かつ家族が希望する場合に限り、性別選択が可能です。

「PCOSの患者さんは卵巣予備能が比較的高いことが多いため、過剰刺激を避けるよう治療プロトコールを個別に調整します。」
— Dr. Behbehani

Q5)IVFは安全ですか?長期的な影響はありますか?

IVF(体外受精)は1978年から行われており、長い実績があります。リスクが高まるケースの多くは、多胎妊娠(双子・三つ子など)に関連しています。そのため、ACRC Globalでは可能な限り単一胚移植を優先しています。

単胎妊娠の場合、特定のリスクがわずかに高まる可能性はありますが、医療技術の進歩や適切な妊婦管理により、十分にコントロールが可能です。治療やケアの計画は、お一人おひとりの状況に合わせて個別に立てられます。

Q6)胚はどのくらいの期間、凍結保存できますか?

現在主流となっている急速ガラス化凍結(ビトリフィケーション)の技術により、質の高い胚は解凍後の生存率も高く、10年以上にわたって保存・使用することが可能です。

多くのご家族は、家族計画が完了するまで胚を凍結保存し、年間の保管料を支払っています。将来的には、以下の選択肢があります。

・将来の妊娠に使用する
・研究目的として提供する
・他のご家族へ提供(寄付)する
・廃棄を選択する(ご本人の意思による判断)

どの選択も大切な決断であり、状況や価値観に応じて慎重に選ばれます。

Q7)採卵にはどのくらいの期間がかかりますか?

・刺激期間:月経開始後から約10日間、注射によるホルモン刺激を行います(場合によっては事前のプレトリートメントが推奨されることもあります)。
・通院頻度:2~3日に1回程度、短時間の超音波検査と採血を行います。
・採卵当日:短時間の処置で、当日は安静に過ごすことが勧められます。
・日常生活への復帰:多くの方は翌日には通常の生活に戻ることができます。

「人生のうち約2週間を使うことで、その後何年にもわたる選択肢を残すことができます。
— Behbehani医師

Q8) 採卵後、胚移植はいつ行うのか

胚は採卵後、5日目の胚盤胞まで成長してから生検が行われます。遺伝子検査の結果は通常2~3週間で返ってきます。その後、子宮(代理母または依頼者)の準備としてホルモン投与を約10日間行い、移植前にさらに5日間のプロゲステロンを使用します。

最短スケジュール(全検査が完了している場合)

・結果取得:約3週間
・子宮準備:約2週間

→ 採卵から約5週間で胚移植が可能です。

Q9) 最良の結果に向けた準備方法

・ライフスタイル:栄養豊富な食事、定期的な運動(ウォーキング、ピラティスなど)、質の良い睡眠。
・ストレスケア:瞑想、可能であれば鍼灸も検討。
・サプリメント:妊娠前用ビタミン、卵子の質向上サポートについては医師に相談。
・マインドセット:成功をイメージする。小さな儀式を作って目標に意識を向ける(例:小さなベビー服を壁に飾るなど)。
・パートナーシップ:オープンにコミュニケーションを取り、必要であれば不妊コーチやセラピスト、同じ経験を持つサポートグループを活用。

Q10) 新しい依頼者への最後の励まし

この道のりは、感情的にも身体的にも、そして経済的にも大変なことがあります。しかし、適切なチーム、慎重なペース(近道をせずに)、そして自分に合った代理母や治療プランがあれば、ゴールにたどり着く価値は十分にあります。私たちは、旅のすべての段階であなたをサポートし、代弁します。

Dr. Sadikah Behbehaniについて

・認定産婦人科医(OB GYN)
・低侵襲婦人科手術および生殖内分泌学・不妊治療専門
・現在は「Center for Endometriosis and Fertility」に所属
・ACRC GlobalのウェビナーQ&Aでは、依頼者向けに明確で思いやりのあるガイダンスを提供。

ACRC Globalについて

ACRC Globalは、世界中の依頼者をサポートする国際的な生殖・代理出産パートナーです。信頼できる代理母や卵子ドナー、提携クリニックと連携し、依頼者のニーズに応えます。オフィスは東京、ニューヨーク、カリフォルニア州アーバイン、スペインにあります。

私たちの約束:厳格な代理母のスクリーニング、個別に最適化されたマッチング、初回相談から出産後までの透明性の高いサポート。

Dr. Sadikah Behbehaniによる専門的なIVF・代理出産の知見—今すぐご覧ください。

無料カウンセリング予約
Previous
Previous

ACRC Global 週間サクセスストーリー

Next
Next

凍結胚・配偶子(卵子・精子)の国際輸送