凍結胚・配偶子(卵子・精子)の国際輸送

01.対象となる方・適切な輸送プロバイダーの選び方・輸送の流れ

近年、生殖補助医療(ART)の国際化が進むにつれ、凍結胚や配偶子(卵子・精子)を日本と海外の間で輸送するケースが増えています。海外での体外受精(IVF)や代理出産のため、あるいは規制の理由など、国際輸送を選ぶ背景はさまざまですが、より高度な生殖医療へのアクセスを可能にします。

ただし、胚や配偶子は非常に繊細で、わずかな環境変化にも影響を受けやすいため、輸送には専門知識と高度な管理が不可欠です。医療レベルの機材、温度管理、国際的な医療機関との連携など、一般的な物流とはまったく異なる対応が求められます。

そのため、確かな実績を持ち、適切なライセンスを取得している専門機関に依頼することが、将来の家族形成を守るうえで非常に重要になります。

02.MARGについて — ACRC Globalの子会社

2019年にACRC Globalの東京拠点として設立されたMARGは、日本と海外の生殖医療クリニック間における国際胚輸送コーディネートのパイオニアとして実績を積んできました。補助生殖医療(ART)および代理出産コーディネーションにおけるACRC Globalの豊富な専門知識を基盤に、MARGはこれまでに多数の胚および配偶子の国際輸送を、日本→米国、米国→日本の双方で成功させています。

また、30年以上の実績を持つ国際的な凍結保存(低温保管)専門輸送業者と緊密に連携することで、すべての輸送が最高水準の安全性・法的要件・医療基準を満たすよう徹底しています。

03.国際的な胚・配偶子(卵子・精子)輸送を選ぶ理由

患者が胚や配偶子を国境を越えて移送する理由はいくつかあります。

1. 海外でのIVF・不妊治療

多くの依頼者は、米国など、先進的な生殖医療技術や高い臨床成功率を持つ国でIVF治療を受けるために海外へ渡航します。

2.代理出産の実施

米国・メキシコ・コロンビアなど、代理出産が合法で医療体制が整った国で代理出産を行う場合、治療や胚移植が行われる国へ胚を移送する必要があります。

3.代理出産の実施

日本では実施が制限されている、または提供されていない手技や検査も海外では可能な場合があり、そのため国際輸送が必要になります。

4.クリニック・保管施設の移動

転居、施設の閉鎖、より良い保管設備への変更などを理由に、胚や配偶子を別のクリニックや保管施設へ移動するケースもあります。

5. 長期の海外居住

海外移住を予定している場合、事前に胚や配偶子を移送することで、新天地での治療継続や将来の家族形成をスムーズに進めることができます。

04.潜在的なリスクと、専門家による取り扱いが重要な理由

■温度変動

安定した極低温(クリオジェニック環境)を維持できないと、細胞が損傷したり失われたりする可能性があります。

■放射線への曝露

誤った税関検査(例:X線によるスキャン)により、細胞の安全性や品質が損なわれることがあります。

■税関での遅延

書類不足や記載不備があると、通関手続きが遅れ、思わぬ追加費用や治療スケジュールの遅延につながります。

■不十分な緊急対応

バックアップ計画がない場合、トラブル発生時に治療が中断し、深刻な影響を与える可能性があります。

このような理由から、輸送プロセスのすべての段階は、生殖補助医療(ART)に精通し、凍結保存(低温保管)技術や国際規制を理解した専門家によって管理される必要があります。安全性・信頼性を確保し、将来の家族計画を守るためにも、専門性の高い組織に依頼することが不可欠です。

05.MARGとACRC Globalの連携体制

MARGは、国際輸送に関わるすべての工程を統括するコーディネーターとして機能しています。クリニックとの連絡調整、必要書類の準備、通関手続き、そして輸送のリアルタイム監視まで、すべてを一貫して実施します。

06.確かな実績 ― 実際の成功事例

日本 → 米国のケース:

胚は予定通り安全に到着し、スムーズにIVF治療へ進むことができました。
「最初はとても複雑に思えましたが、MARGの専門的なサポートのおかげで、とてもわかりやすく、安心して任せることができました。」

米国 → 日本のケース:

輸送は問題なく通関をクリアし、到着後すぐに治療を開始できました。
「思っていた以上にスムーズで、本当に安心しました。ストレスが一気に軽くなりました。」

これらの成功事例は、ACRC Global の国際ネットワークが、患者の大切な胚や配偶子を確実かつ安全に届ける、信頼性の高いサポートを提供していることを証明しています。

07.国際胚輸送の準備方法

国際輸送を始める前に、患者の方は以下の準備を行う必要があります。

1.両方のクリニックを確認する

現在の保管施設と、海外の受け入れ先クリニックを確定します。

2.必要書類を揃える

身分証明書、医療記録、胚のレポート、必要な同意書などを準備します。

3.同意書に署名する

輸送および治療に必要となる、クリニック独自の同意書や法的書類に署名します。

MARGはこれらすべての工程をサポートします。
書類準備、両クリニックとの調整、法的・医療的要件の確認まで、全てのプロセスを確実に進められるようにサポートします。

ステップ 説明
1. コンサルテーション 医療履歴、クリニック情報、輸送の可否を確認します。
2. 法的・技術的評価 輸出入規制や生殖補助医療(ART)規制への適合性を確認します。
3. 書類準備 各種レポート、許可書、同意書を収集します。
4. クリニック間の調整 輸送日・受け入れ日など、スケジュールを調整します。
5. 梱包・品質チェック 認定されたクリオタンクを使用し、バックアップ体制も整えます。
6. 輸送・モニタリング 温度・位置情報をリアルタイムで追跡します。
7. 通関手続き 必要書類を提出し、検査がスムーズに進むよう手配します。
8. 受け渡し・確認 到着後、受入先クリニックで状態を確認します。
9. 輸送後レポート 詳細な輸送報告書を提出し、フォローアップも行います。

08.なぜ ACRC Global を信頼できるのか

ACRC Global はカリフォルニア州に本社を置く米国の不妊治療・代理出産エージェンシーで、補助生殖医療(ART)の分野で正式な登録・ライセンスを保持しています。

代理出産コーディネート、卵子ドナー・精子ドナープログラム、胚輸送に関する豊富な経験をもち、世界中のご家族から信頼されてきました。
東京にある MARG のオフィスは、このグローバルネットワークを日本にも広げ、日本やアジア圏の依頼者の方々が、安全かつ法的に適正なプロセスでサービスを利用できるようサポートしています。

09.まとめ

凍結胚や生殖細胞(卵子・精子)の国際輸送は、非常に繊細でありながら、人生を変える可能性のあるプロセスです。医療面での正確さ、法的な知識、そして精神面でのサポートが不可欠です。ACRC Global のグローバルな専門知識を活かした MARG を選ぶことで、日本と米国をつなぐ、安全で完全に管理された透明性の高い輸送システムをご利用いただけます。

MARG のコーディネートサービスは、開始から到着まで、胚や生殖細胞をまるで家族を育てる夢の一部であるかのように、最大限の敬意と安全性をもって取り扱います。

国際的な胚・生殖細胞輸送を検討中の方は、ぜひ MARGまでご相談ください。国境を越えた不妊治療の旅路を、私たちがどのようにサポートできるかをご案内いたします。

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