代理母として過ごす毎日:リアルな日常と本音
多くの人は、私が代理母をしたと聞くと、胚移植や赤ちゃんの胎動、そして出産当日といった“大きな瞬間”を思い浮かべます。でも本当に大切なのは、その裏側にある日常の小さな積み重ねです。
代理母としての日々は、特別な出来事よりも、普段のルーティン、揺れる気持ち、少しずつ積み重なる小さな達成感——そんな“一つひとつの瞬間”で満たされています。そうした日常こそが、この旅に深い意味と喜びを与えてくれるのです。
ACRC Globalでは、代理出産の旅はこうした静かで誠実な努力から成り立っていることをよく理解しています。見えないところでの強さ、誰かの夢のために尽くす思いやり、そして心からの献身。
代理母のストーリーが特別なものになるのは、こうした日々の積み重ねがあるからです。
01.朝のルーティンと静かなひととき
毎朝、私の家は早い時間から動き始めます。子ども2人の世話をしながら、 お弁当を準備したり、靴を探したり、全員が時間通りに家を出られるようバタバタするのは日常です。
でもその忙しさが始まる前に、私は必ず自分だけの静かな数分をつくっていました。体の調子を確かめ、水分をとり、時には自分で注射をすることもありました。
最初の頃は、その注射がとても緊張するものでした。気持ちを整え、深呼吸をして、「なぜこの旅を選んだのか」を自分に言い聞かせてから注射をしていました。でも続けるうちに、それも自然なルーティンの一部に。自分自身よりも大きな目的のために行う、小さなケアのひとつになっていきました。
02.仕事・家庭・代理出産の両立
子どもたちを学校に送り出すと、私はすぐに仕事モードに切り替わります。フルタイムの仕事をこなしながら、通院や妊娠による疲れと向き合うのは簡単ではありませんでしたが、次第に自分なりのリズムをつかんでいきました。予定表は、ミーティング・服薬スケジュール・妊娠のマイルストーンなどを色分けした、まさに私の相棒でした。
代理出産は、私の生活の障害にはなりません。むしろ、日常の一部として自然に溶け込んでいきました。お昼休みに産前健診を入れたり、長い一日のあとにはいつもより少し多めに休んだりと、新しい日々を無理なく生活に組み込む方法を身につけていったのです。
代理母になることを検討している女性にとって大切なのは、家族のサポート、そして ACRC Global のような専門チームの支えです。それがあれば、生活との両立は十分に可能だと思います。
03.バランスを保つこととセルフケア
04.依頼者との心温まるつながり
この代理出産の旅の中で特に大切だったのが、依頼者とのつながりでした。私たちは頻繁にメッセージをやり取りし、近況報告や小さな成長、妊娠中のちょっとしたエピソードなどを共有しました。彼の喜びに満ちた反応を見ていると、身体の痛みや早起きもすべて報われるように感じました。
その一つひとつの瞬間には、共に味わう喜びがあります。心拍が確認できたとき、エコー写真が増えるたびに、ふたりの絆は深まっていきました。この旅は単に赤ちゃんを運ぶことではなく、「誰かの夢」を運ぶことなのだと気づかされるのです。
05. 代理出産の“気持ち”の部分
もちろん、感情が揺れる日もありました。ときには責任の重さを感じたり、ホルモンの影響で気持ちが不安定になったり、「誰かの願い」を背負っていることへの深い共感に胸がいっぱいになることもありました。
それでも、より大きかったのは“誇り”の気持ちです。エコー検査のたびに、そして依頼者から届く感謝のメッセージを読むたびに、言葉では表せないような幸せが胸に広がりました。
代理母としての経験は、私に忍耐や強さ、そして大切な視点を教えてくれました。自分の身体と心がどれほど力強いものなのかを改めて気づかせてくれた旅でした。
06. ありふれた日常の中にある“特別な瞬間”
外から見ると、私の毎日はごく普通に見えたかもしれません。子どもを学校に送り出し、仕事の電話をこなし、買い物に行く——そんな日々の繰り返し。
でも私にとっては、どの瞬間にも“特別な意味”がありました。注射の準備をするときも、母としての日常と両立するときも、お腹の中で小さな命が動くのを感じるときも——私はいま、誰かの大切な家族をこの世界に迎えるという特別なことをしているのだと実感していました。
ACRC Globalでは、こうした日常に隠れた小さな瞬間にこそ、代理母の勇気や献身、思いやりが詰まっていると考えています。代理母は、まさに“本当の意味でのヒーロー”です。
もし、この道を歩むことに興味がある方や、家族を望む依頼者をどのようにサポートできるのか知りたい方は、ACRC Globalのプログラムや代理出産の全体の流れをご覧ください。