代理出産とは? その考え方や大まかな流れを紹介
公開:2024.04.05 更新:2026.07.09
「子どもを授かりたい」と望んでいても、なんらかの理由で妊娠・出産が難しい、という方もいらっしゃることでしょう。そうしたお悩みを持つ方の選択肢の一つとして「代理出産」という方法があります。
本記事では、代理出産とは何かをお伝えしたのち、メリット・デメリットや大まかな流れを紹介します。ご自身の家族づくりの夢を実現するための一助になれば幸いです。
代理出産とは
代理出産とは、なんらかの理由によって子どもを授かるのが困難な方の代わりに、別な女性に依頼して妊娠・出産をしてもらう方法のことです。現在、一般的に行われているのは、「妊娠・出産を担う代理母」による代理出産です。
「代理母出産」や「代理懐胎(かいたい)」ともよばれています。
どのような方が代理出産を選択できるか
- 生まれつき子宮がない
- なんらかの理由で子宮を摘出している
- 子宮に問題があり、妊娠の継続が難しい
- 妊娠・出産が妊婦の生命や健康に大きな影響を及ぼすおそれがある
- 体外受精と胚移植を繰り返しても妊娠に至らない
- 妊娠は成立するものの、流産を繰り返している
- 男性同士のカップルで子どもを望んでいる
- シングル男性の方が子どもを望んでいる
但し、代理出産を行う際には、実施する国や医療機関のプロトコルに従って進めることになります。必ずしも上記の方がご希望の国で実施できるとは限りませんので、注意が必要です。
なお、代理出産エージェンシーのミラクル・エンジェルスでは、一人ひとりのご希望やこれまでの治療歴などを伺ったうえで、その方に合ったプログラムをご案内しています。
代理出産のしくみ
現在、一般的な代理出産では、依頼者が体外受精によって用意した胚を代理母の子宮に胚移植し、妊娠・出産してもらう方法です。代理母自身の卵子は使用しません。
そのため、代理母は妊娠・出産を担いますが、通常、赤ちゃんの遺伝的な母親ではありません。
一般的な進め方
- 卵子と精子を用意する
依頼者自身の卵子・精子を使用する場合と卵子ドナーまたは精子にドナーを利用する場合があります。 - 体外受精(IVF)で胚を作る
卵子と精子を体外で受精させ、できた胚を凍結保存します。 - 代理母の医学的・心理的・法的スクリーニング
妊娠・出産に適しているかを、生殖医療専門医やその他の専門家が確認します。 - 代理母の子宮に胚を移植する
胚移植によって妊娠を目指します。 - 代理母が妊娠・出産する
代理母の妊娠が確認されたら、妊娠中は産科医による妊婦健診を受けながら、代理出産チームが必要な調整やサポートを行います。
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代理出産は日本でもできる?
代理出産は、日本の法律において明確に禁止されているわけではありません。しかし、日本産科婦人科学会が2026年8月に公表した資料には、以下の記載があります。
2.代理懐胎の是非について 代理懐胎の実施は認められない。対価の授受の有無を問わず、本会会員が代理懐胎を望むもののために生殖補助医療を実施したり、その実施に関与したりしてはならない。また代理懐胎の斡旋を行ってはならない。
理由は以下の通りである。
1)生まれてくる子の福祉を最優先するべきである
2)代理懐胎は身体的危険性・精神的負担を伴う
3)家族関係を複雑にする
4)代理懐胎契約は倫理的に社会全体が許容していると認められない
引用元:日本産科婦人科学会「2026年8月 会告p.1081」
このように、日本国内で代理出産を行うことは事実上困難です。そのため、日本に住んでいる方が代理出産を行うには、海外で行う必要があります。
なお、その際は、海外の医療機関や代理母との連携をサポートしてもらうために、代理出産エージェントに相談することが一般的です。
代理出産が認められている国
ここでは、代理出産が認められている国の一例を紹介します。
アメリカ
アメリカは、代理出産を目的に、世界中から多くの方が訪れる国の一つです。州によって制度は異なるものの、医療体制やサポート体制、代理出産に関する法律などが整備されており、商業的な代理出産においては最先端環境が整っていると言っていいでしょう。
ミラクル・エンジェルスでも、おもに本社であるACRC Globalが進めるアメリカでの代理出産プログラムをご案内しています。
コロンビア
コロンビアは、近年、代理出産を行う場所の選択肢として注目されつつあります。なぜなら、アメリカで行う場合と比較して、低い予算で代理出産を進められる可能性があるためです。
ただし、対象者の条件や費用などはケースごとに異なるため、事前に確認しておく必要があります。ミラクル・エンジェルスでは、状況や予算に応じて最適なプログラムをご案内しています。
メキシコ
メキシコは、海外からの依頼者や既婚、未婚の異性カップル、同性カップル、そしてシングル、LGBTQ+の方など、幅広い方々の夢の実現に対応しており、法的な枠組みも少しずつ整備されつつあります。
最新技術を備えたクリニックと、経験豊富な専門医により、費用を抑えながらも、質の高いケアと専門的なサービスを受けられる体制が整っています。
また、英語を話せる専門家も多いため、世界中の依頼者にとって利用しやすい環境です。
代理出産のメリット
次に、代理出産を行う3つのメリットを紹介します。代理出産を検討する際の参考材料としてお役立てください。
代理出産のメリット
- メリット①自然妊娠・出産が難しい方でも子どもを授かれる可能性がある
- メリット②同性愛カップル、シングル男性の方でも子どもを授かれる可能性がある
- メリット③高齢出産のリスクを低減できる
メリット①自然妊娠・出産が難しい方でも子どもを授かれる可能性がある
代理出産であれば、自然妊娠・出産が難しい方でも、代理母を通じて子どもを授かれる可能性があります。「子宮がない」「重い持病を抱えている」といった理由で妊娠を諦めていた方にとって、代理出産は新しい命を授かるための選択肢の一つとなるのです。
メリット②同性愛カップル、シングル男性の方でも子どもを授かれる可能性がある
代理出産には、同性愛カップル、シングル男性の方が子どもを授かれるというメリットもあります。代理出産によって子どもを授かれば、同性愛カップル、シングル男性の方でも遺伝上の親、または法的な親になれる可能性があります。
メリット③高齢出産のリスクを低減できる
高齢出産のリスクを低減できることも、代理出産のメリットです。
日本での高齢出産とは、一般的に35歳以上で初産の方を指します。母体年齢が上がるほど、妊娠合併症の発症や流産などのリスクが高まるとされています。
その点、代理出産では代理母の年齢に制限があり、若い代理母に代わりに妊娠・出産してもらうため、高齢出産に伴うリスクを抑えられるのです。
代理出産のデメリット
代理出産を検討するのであれば、メリットだけでなく、以下の3つのデメリットも考慮しておきましょう。
代理出産のデメリット
- デメリット①法的な母子関係が原則として認められない
- デメリット②倫理的な問題
- デメリット③高額な費用がかかる場合がある
デメリット①法的な母子関係が原則として認められない
日本の法律では、代理出産で授かった子どもと依頼者女性の母子関係は原則として認められません。実際に「生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律」の第9条には、以下のように記載されています。
(他人の卵子を用いた生殖補助医療により出生した子の母) 第九条 女性が自己以外の女性の卵子(その卵子に由来する胚を含む。)を用いた生殖補助医療により子を懐胎し、出産したときは、その出産をした女性をその子の母とする。
引用元:e-Gov法令検索「生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律」
つまり、代理出産で生まれた子どもの法律上の母親は、実際に出産した代理母となるわけです。
ただし、特別養子縁組の制度を利用すれば、依頼者の女性を法律上の母親として登録できる可能性があります。制度を利用するための要件については、こども家庭庁のホームページでご確認いただき、専門家にご相談ください。
デメリット②倫理的な問題
代理出産には、以下のような倫理的な問題が伴います。
代理出産の倫理的な問題
- 母子関係の定義が複雑である
- 代理母の権利と福祉を守る必要がある
- 生まれてくる子どもの権利を保障する必要がある
- 妊娠・出産がビジネス化し、子どもを「商品」のようにみなす風潮が助長されかねない
法律で禁止されているわけではないものの、代理出産に対して否定的な考えを持つ方がいるのも事実です。代理出産を行う場合は、ご自身の事情や代理母の福祉、子どもの権利などを踏まえて、慎重に判断することが求められます。
関連記事:代理出産のメリット・デメリットについて
デメリット③高額な費用がかかる場合がある
代理出産を行うには、医療費や代理母への報酬、法的手続きに関する費用など、多くの費用がかかります。代理出産を実施する国や医療機関によっても全体の費用は変わりますが、数千万円かかることも珍しくありません。
なお、ミラクル・エンジェルスでご紹介する代理出産プログラムの費用につきましては、無料カウンセリングにて詳しくご案内できます。
日本人が代理出産を行う大まかな流れ
日本在住の依頼者が代理出産を行うには、アメリカやメキシコ、コロンビアなど、代理出産が認められている国で行う必要があります。手続きの一般的な流れは以下の通りです。
代理出産の大まかな流れ
- 生殖補助医療サービスを提供しているエージェントに相談する
- 代理母候補を探す
- 代理母とのあいだで代理出産契約を結ぶ
- 胚移植を行う
- 妊娠判定を実施する
- 出産前に親権手続きの準備を進める
- 出産後、子どもの各種手続きを実施する
- 子どもと一緒に帰国する
手続きの内容や流れ、諸条件は国や医療機関ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。
関連記事:アメリカでの代理出産の費用は?
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まとめ
ミラクル・エンジェルスでは、カウンセリングから代理母候補の選定、医療機関との連携や出産後の各種手続きまで、一連のプロセスに関するコンサルティングサービスを行っています。海外での不慣れな手続きに不安を感じる方も多いと思いますが、安心して代理出産を行えるよう誠心誠意サポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
個別のケースによる詳しいご説明や、気になる点につきましては、無料カウンセリングにてご案内いたします。
お申し込みをお待ちしています。
代理出産は、別な女性に依頼して妊娠・出産をしてもらう方法
代理出産とは、ご自身で子どもを授かるのが困難な方が、別な女性(代理母)に依頼して代わりに妊娠・出産してもらう方法のことです。この方法であれば、子宮がない方や重い持病を抱えている方、男性カップル、シングル男性の方でも子どもを授かれる可能性があります。
ただし、倫理的な問題が伴うことから、日本国内で代理出産を行うことは事実上困難です。代理出産を望むのであれば、アメリカやコロンビア、メキシコなどの海外で手続きを進める必要があります。
そのためには、信頼のおけるエージェントにサポートを依頼することが、安心してスムーズに進める大きな力となります。
ミラクル・エンジェルスは、生殖補助医療に特化した米国に本社のあるACRC Globalの子会社であり、代理出産などの日本のご相談窓口です。「代理出産を行うかどうか迷っている」「代理出産の手続きに不安がある……」という方は、ミラクル・エンジェルスにぜひご相談ください。